埼玉県熊谷市久下にある平成の名水百選に選ばれる「元荒川ムサシトヨミ生息地」にやってきました！！ 名水百選に選ばれるとは、さぞかし美しい場所だろうやってきたのですが、住宅街の裏手を通る一見ドブ川の様な場所に驚愕しつつの見学です！
▼河川の名前は「元荒川」
この元荒川（もとあらかわ）は、古荒川とも呼ばれ、その名のとおり、かつては荒川扇状地の湧水を水源とした荒川の本流でしたが、江戸時代に入間川に付けかえられ、荒川本流からは切り離されました。 現在は、開発などにより水源が枯渇した為、ポンプで地下水（人工水源）を1日7000tの汲み上げ、その水が水源となっております。 名水百選に選ばれるばしょなのにポンプを使って汲み上げていると知ると、少しがっかりな気持ちもします。
▼天然記念物に指定される「ムサシトミヨ」の生息地
この元荒川は世界で唯一ムサシトミヨの生息が確認されているの河川で、1991年3月15日に埼玉県指定天然記念物に選定、2008年には、環境省から「平成の名水百選」に選定される貴重な河です。 その為、ポンプを使ってでも守らなければいけない水という事です。
▼水質はどうなんだろう！？
家と家の間を通る「元荒川ムサシトヨミ生息地」は、御世辞にも綺麗な川には見えないですが、天然記念物に指定された川に生活用水を流す訳も無く、また先に述べたとおり地下水を汲み上げた水が水源となっているので恐らく綺麗なのだと思います。
小さな河川に7000t/日という豊富な水量の為、川底にヘドロが溜まる事も無く、近づいても嫌な臭いもありません。 ただし、この川の水をダイレクトに飲めるかというとそれは無理です。 やはり、住宅街を通り抜ける小川という印象は決していいものでは無いですね！
以上で、平成の名水百選に選ばれる「元荒川ムサシトヨミ生息地」の御案内となります。 名水百選というものを知らずに訪れると苔むした岩に滴り落ちるような水を安易に想像してしまいますが、この様なタイプの名水もあるんだと勉強になりました。 皆様も、ムサシトヨミに会いに訪れては如何でしょうか。 御精読有難うございました。
▼アクセス
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